旭日旗について、韓国の国会で東京五輪の競技場持ち込み禁止を求める動きがあり、「五輪での扱いがどうなるのか」と心配する声がネット上で相次いでいる。
サッカーの国際試合では、トラブル回避で没収のケースもあると報じられている。五輪での対応について、大会組織委員会に話を聞いた。
韓国国会では「禁止」求める動き
日韓関係の悪化は、スポーツにも影響を及ぼしているとされ、日本高野連が2019年8月27日に「日の丸」のロゴをシャツから外すまでの措置を取った。さらに、翌28日には、東京パラリンピックのメダルが旭日旗を連想させるとして韓国スポーツ団体が抗議すると報じられた。
旭日旗は、第2次大戦前から日本国内で広く使われており、現在も自衛隊が隊旗として使っている。ところが、韓国では、日本の軍国主義の象徴だとされ、旭日旗への反感は依然として根強いようだ。
共同通信などによると、韓国国会の文化体育観光委員会は29日、東京五輪の競技場で旭日旗を持ち込んで応援したり、旭日旗をあしらったユニホームを着たりすることを禁止するよう、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会に求める決議を採択した。この決議は、本会議で審議される予定だ。
サッカーの国際試合では、日本のサポーターが旭日旗を掲げたとして、2011年ごろから度々トラブルになっている。
12年には、U‐20女子サッカーで、日本サッカー協会のサイトに旭日旗持ち込み禁止と一時掲載され、日韓戦では、国際サッカー連盟(FIFA)からの指示もあって旭日旗が没収されたと報じられた。また、13年の東アジア杯男子の日韓戦では、「歴史を忘れた民族に未来はない」との刺激的な横断幕の掲示は、日本のサポーターがFIFA規定違反の可能性がある旭日旗を掲げたからだと韓国側が主張して、物議を醸した。