誤判定はなぜ起きたのか 関係者が明かす、日本選手権「不正スタート」問題の背景

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「唯一の救いは事実が判明したこと」

   前出の関係者によると、陸上界では審判員の高齢化が見られ、最新の機械に関する知識が完全でない審判員もいるという。陸上界では一部の選手を除き、その多くが企業所属の選手や学生で占められ、アマチュアスポーツ色が濃く、審判員に関しても教員もしくは現役を引退した元教員が多いという。地方大会などではボランティア的な待遇で審判員を務めることもあるという。

「陸上の日本選手権は歴史、権威ともに国内最高峰の大会です。そのような大会で誤判定が起きてしまったのは大変残念ですし、陸連の体質を問われかねない問題だと思います。世界的に見ても機械のデータよりも目視を優先させることなどありえませんし、映像の検証も十分ではなかったと聞いています。唯一の救いは2カ月が経ったとはいえ、事実が判明したこと。陸連は審判員の質の向上を目指してもらいたい」(前出の関係者)

なお、日本陸連は公式ホームページ上で、今回の一連の誤判定に関して謝罪し、「今後、同じような事態が生じないように万全の体制を構築すべく、競技規則の解釈の周知や競技運営上の制度改正を視野に入れた対応策を検討して参ります」とした。

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