来季は最大4人の戦力ダウンも
クライマックスシリーズ(CS)の可能性は残しつつも、広島の今オフは暗いものになりそうだ。すでに菊池涼介内野手(29)がポスティングシステムを利用して今オフのMLB移籍の意志を表明しており、国内FA権を取得している野村祐輔投手(30)、会沢翼捕手(31)の動向も気になるところ。また、現時点でバティスタの処分は確定していないが、陽性反応を示していることからペナルティーは避けられない状況で、来シーズンに影響を及ぼすことは必至だ。
すべては今オフのFA、バティスタの処分内容によるが、最大で4人の戦力を失う可能性がある。さらに近い将来、大瀬良、中崎が国内FA権を取得し、これに鈴木が続く。鯉党にとっては考えたくもないことだろうが、FA権取得者が権利を行使すれば...。過去、広島の主力選手のFA移籍が相次ぎ、戦力ダウンを余儀なくされた歴史がある。これが「暗黒時代」のひとつの要因となったとの見方もある。
30日からは本拠地マツダスタジアムで2位DeNAとの3連戦、9月6日からは4位・阪神との直接対決を控える。残り20試合、クライマックスシリーズ(CS)進出が最低限の責務となる指揮官。舵取りを誤れば再び「暗黒時代」に突入しかねない。王者が正念場を迎えている。