安倍首相は「民間の判断」を強調
では実際、首脳会談後の会見で安倍首相は何と発言したのか。動画で確認すると、次のような内容だった。先にトランプ大統領が、余剰トウモロコシについて、「安倍総理が買う」ことになっている、などと発言。しかし次に発言した安倍首相は、トウモロコシについて触れなかった。すると、トランプ大統領は
「『(中国の不正で余っている)コーンを買って下さる』と総理が言って下さると、もっと彼ら(生産者)は嬉しいと思うので、少しその点について触れてはいかがですか」(会見の通訳者)
と言及を促した。これを受けて安倍首相は、
「トウモロコシについては、害虫駆除(編注:の対策)の観点から、購入を必要としている、これは民間レベルですが、前倒しで緊急な形で、購入をしなければと民間が判断しているので、(数語、聞き取れず)できると思います。それ以外につきましては、またよく大統領と相談して、と思っております」
と、「民間の判断」を強調しながら発言した。トランプ大統領は、期待した程の明確な回答ではないと感じたのか、
「日本のプライベート(民間)セクションは、パブリック(公的)セクションの言うことをよく聞くようで、聞いてくれると思う」
と補足していた。