決済代行の大手5社に取材すると...
大手カード決済代行5社に取材すると、GMOイプシロン、ゼウスは取扱いできない商材の一つに「公序良俗に反するもの (アダルト、出会い系サイトを含む)」を挙げる。
SBペイメントサービスは「弊社としてレギュレーションは設けておりますが、細かな基準は開示しておりません」と回答。ベリトランスは「成人向け商材全てがNGということはございません。カード会社(アクワイアラー)の規定に則った弊社での独自審査に加え、最終的にはカード会社の厳正な審査に則って加盟店契約を締結しております」
ペイジェントからの明確な回答はなく、公式サイトでは取扱いできない商材として「わいせつ物、ポルノ、児童ポルノ、アダルトグッズ、ヌード写真、アダルトビデオ、アダルトゲーム、ブルセラ」などを列挙している。
先の通販サイトとの取引の有無を聞くと、4社は加盟店ではないと答え、1社は「個別の契約に関する内容にはお答え致しかねますが、弊社サービスをご利用下さっている多くの加盟店様が様々な商材を販売されているなかで、規約の定めから逸脱するような商材等のお取り扱いを認知した場合は、加盟店様へのご説明・ご相談を通してご理解を賜り、改善にむけた取り組みをお願いしております」との返事だった。
一連の話題には、与党議員も注目している。表現規制対策に取り組む自民党の山田太郎参院議員は29日、ユーチューブでこの騒動を取り上げ、「どんな内容物でも自由に買える世界と状況を確保しないといけない」と問題視。
政府が進める「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」など巨大ITプラットフォーマーへのルール整備の中に、クレジットカードなどの金融取引も盛り込むべきだとし、自民党の関連部会の議題に上げると明言した。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)