奥川は「即戦力」、佐々木は「ポテンシャル」 MLBスカウトが評したドラ1候補

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「制球力があるので、大崩れしないタイプ」

   一方の奥川は今夏の甲子園で期待通りの活躍を見せ、改めてプロのスカウト陣をうならせた。決勝戦こそ疲労の影響から決め球のスライダーが全体的に高めに浮いて打ち込まれたが、準決勝まではプロ顔負けのスライダーとフォークが低めに決まり、三振の山を築き上げ自責点ゼロを更新していた。試合終盤に150キロを連発する体力を持ち合わせ、身体能力の高さを見せた。

「奥川君の魅力はバランスの良さ。150キロを超える速球も魅力ですが、この速球を生かす変化球がいい。体を見てももう一回り大きくなりそうですし、伸びしろは十分。打者の膝から下に落ちるスライダーは、プロでもなかなか打てないでしょう。なんといっても制球力があるので、大崩れしないタイプ。即戦力とみても良いでしょう」(関係者)

   また、前出の関係者は佐々木の将来性について言及。

「ポテンシャルは奥川君を上回るものがあると思いますが、プロ入りしてもしばらくは下で経験を積んだ方が良いでしょう。底が見えない分だけ怖さがある。起用法も含めて、即戦力ではなく長い目で育てる方針のチームが佐々木君には合っていると思います。もし、佐々木君が今すぐにメジャーにきてもマイナーからの出発になりますし、そこで実績を作らないと上には上がれません。プロに行っても故障しては意味がありませんから」
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