メリットは「なにも考えなくていい」こと
値引きによるメリットは、やはり「なにも考えなくていい」ことにある。ポイントであれば即時付与は少なく、早くても1~2日かかるのが一般的だ。それまでは「使えないお金」でしかない。また事業者によっては、有効期限や交換単位(100ポイントごとなど)もあるため、うっかり失効してしまうこともあるだろう。そのあたりがストレスフリーになるのは、消費者にとっても意味がある。
一方で、デメリットがあるとすれば、「ポイント」として得られないことだ。ポイントによっては、航空会社のマイルといった他社サービスに交換できる。特典航空券などに引き換えれば、交換手数料を差し引いても、1ポイント=1円以上の価値を持つこともある。
「得した実感」がわかないのも、人によってはデメリットになりうる。クレカの支払いサイクルを考えると、増税から1年ほど経つまで、ほぼ増税前の価格(2%還元の場合)で請求されることになる。レシートや請求明細を逐一チェックしない消費者だと、そこでようやく増税を実感することもあるだろう。あなたの生活スタイルには、ポイント付与と値引き、どちらが合っているだろうか。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)