2019年9月のサッカー日本代表戦に向かうメンバーが8月30日、日本サッカー協会(JFA)から発表される予定だが、これに先んじてMF久保建英(18)の代表招集が所属のスペイン1部・RCDマジョルカから「発表」された。
こうした「フライング発表」は異例ではあるが、時折発生するのも事実。JFAとしてはどう捉えているのか。
「まだ公式発表ないよね?」
6月にレアル・マドリード移籍を果たした久保は、3部相当に属する同クラブBチームのカスティージャで今季プレー予定だったが、8月22日に1部昇格組のマジョルカにレンタル移籍することが決定。すでにマジョルカ公式サイトにも所属選手として掲載されている。
マジョルカは27日(現地時間)掲載のお知らせの中で、所属選手3人の代表メンバー入りを発表。DFマルティン・ヴァリエント(スロバキア)、MFアレクサンダル・トライコフスキ(北マケドニア)と並んで書かれていたのが、久保だった。「2試合でプレーするために招集された」などとしている。
日本代表は9月5日に国内で親善試合・パラグアイ戦、同10日にミャンマーで22年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・ミャンマー戦に臨む。だが、この2試合の代表メンバーをJFAが正式発表するのは8月30日を予定しており、マジョルカは「フライング」で発表した形になる。ツイッターでは「まだ日本代表メンバーの公式発表ないよね? フライング!?」「正式発表より早いのは。。。」といった声もあがっている。
「今の段階で特にお話しすることはございません」
日本選手が所属する海外クラブが、JFAに先駆けて代表入りを発表することは時々起こる。最近のA代表では18年12月、FW武藤嘉紀のアジア杯代表への追加招集を所属のニューカッスルが先に発表。武藤はその後、実際に招集されることが正式に発表された。
今回の久保の件含め、こうしたフライングに問題はないのか。そもそも久保の招集は事実なのか。JFA広報担当は28日、J-CASTニュースの取材に
「これまで、我々が日本代表選手を発表する前に所属クラブが発表したものの、実際はその選手が代表に入らなかったケースもあります。あくまで私たちが発表するメンバーが、日本代表の正式なメンバーだということでご理解いただきたく思います」
と話す。そのうえで、
「メンバーの公式発表があくまで8月30日ですので、今の段階で特にお話しすることはございません」
としている。