「ワイワイガヤガヤ上映」で第1作が上映
この盛り上がりのもう一人の主人公である、寅さんコスプレの「寅さん」本人もイベントに参加していた。イベントでは寅さん風のコスプレや小物の着用や、上映中に声援や拍手を送る、近年浸透している「応援上映」スタイルもOKの、「ワイワイガヤガヤ上映」で第1作が上映された。コミケ同様の、全身寅さんスタイルで参加した「寅さん」によると、老若男女幅広い世代が客席にいて、若い寅さんファンも少なくなかったという。J-CASTニュースが「寅さん」らへ取材した「若者は『寅さん』を知らない? コミケでコスプレ20年以上(以下略)」(8月24日配信)の記事も現地で話題になっていて、ワイワイガヤガヤ上映は盛り上がっていたそうだ。
「昔の映画館もワイワイガヤガヤ上映のように歓声を上げたり、歌を歌ったりと堅苦しくない雰囲気で観ることができたそうで、寅さんを愛する人が今もこんなにたくさんいたんだと実感しました」
と語る「寅さん」。現地では「寅さん」とアガサさんとの再会もかない、寅さんからは「寅さんを知らなくても格好いいと言ってくれたのがうれしかったです」、アガサさんからも「寅さんを知れたいい機会になりました」と挨拶を交わせた。
J-CASTニュースの記事でも注目され、「ネットニュースの盛り上がりもすごいし、アガサさんにも感謝してもしきれません」と寅さんは率直な気持ちも語った。50周年の寅さんの日は、コミケに始まったネットのトレンドも手伝って熱気に満ちた1日になったようだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)