漫画家・弓月光氏(69)の画業50周年を記念して池袋マルイで2019年5~6月に開催されていた「弓月光原画展」で、「直筆サイン入り版画」の注文伝票・配送伝票23人分を従業員が誤廃棄したとして、丸井は8月26日に公式サイト上で謝罪文と対応を発表した。
丸井グループ広報室は同日、J-CASTニュースの取材に対して「商品の発送準備のために売場運営社員が伝票を確認したところ当該イベントの伝票がないことに気づき、社内調査を行った結果、8月3日に廃棄(溶解処理)してしまっていたことが判明いたしました」と答えた。
8月下旬に発送予定→客情報を社員が廃棄
弓月光氏は、18歳で漫画家デビューし、少女漫画誌『りぼん』『マーガレット』、少年漫画誌『月刊少年ジャンプ』、青年漫画誌『週刊ヤングジャンプ』『ビジネスジャンプ』『グランドジャンプ』などで活躍。「みんなあげちゃう」や「ボクの初体験」「ボクの婚約者」など人気作品を50年間も世に出し続け、現在もなお活動を続けている。
その偉人の画業50周年を記念して池袋マルイで19年5月24日から6月9日まで「弓月光原画展」が開かれた。同時にグッズなどの販売も行われ、本展示会では弓月氏の「直筆サイン入り版画」の注文を「前払い」で受け付けていた。客は注文する際、「配送伝票」に「氏名」「住所」「電話番号」を、「ご注文承り票」に「氏名」「電話番号」「ご購入商品」を記入する。
しかしこれら2つの「票」を丸井社員が廃棄してしまったのだ。「直筆サイン入り版画」は受注生産で、8月下旬に発送される予定だったという。なぜ廃棄されてしまったのか。いったいどういった管理体制になっていたのか。
丸井グループ広報室は8月26日、取材に対して、
「ご注文いただいた伝票は、発送までの間、店内の施錠された場所で保管し、使用済み伝票につきましては、毎月廃棄(溶解処理)することとしております。今回の件は、確認不足から使用済み伝票と誤認し、他の使用済み伝票と一緒に廃棄したものです」
と答えた。