「もしかしたら盗んでいった人は悪気がないのかもしれない」
World Green Aquariumを運営する30代男性は26日、J-CASTニュースの取材に「24日にケースのメダカが丸々いなくなっていたので、『またか...』と思って、7月の『置き手紙』のこととあわせてツイッターにあげることにしました」と話す。
「7月以前も時々メダカが少なくなっていることがありました。でも猫か鳥にとられたのかなと思って、そこまで気にはしていなかったんです。うちではメダカを育てて販売をしていますが、今は個人事業でお金もあまりないので防犯対策もできていません。ただ、7月はどういうわけか『置き手紙』があったので、さすがにこれは盗難だと思って警察に被害届を出しに行きました」
店で飼育しているメダカの数は数千匹。約1年前にこの店をはじめ、ブリーダーから稚魚などを送ってもらって販売している。手伝ってくれる人もいるが、メインで切り盛りしているのは男性1人。子どものころから熱帯魚やメダカが好きで、学生時代も熱帯魚の店で働いた。一度は就職したものの自分の店を持ちたいという夢があり、仕事を辞めて新潟の専門学校に入った。一から勉強をはじめ、今に至っている。
メダカは1匹8円から数十万円のものまで存在する。同店で扱うのは1匹5000円~2万円ほどするものが多い。手塩にかけて育てているだけに、今回の「置き手紙」に男性は、「なぜ勝手に値段つけていったのでしょう...。腹が立って写真に撮りました。もしかしたら盗んでいった人は悪気がないのかもしれない。メダカならこのくらいの価格だろうと思ってお金置いて持っていったのかもしれません。その身勝手さに怒りを感じます」と歯がゆさを明かす。
屋外の水槽すべてに防犯設備を整えるのは難しい。メダカは室内でも飼っているが、
「太陽光を直接浴びたほうがいいので、ローテーションで室外に出したり屋内に入れたりしています。太陽の光で色が濃くなるし、元気に育つんです」
という。