京アニ代理人、25人公表・報道に「大変遺憾」 「一部ご遺族の意向に関わらず...」

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   「京都アニメーション」第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警は2019年8月27日、新たに犠牲者25人の名前を公表した。

   それを受けて一部メディアは実名を報道したが、京アニの代理人弁護士は「大変遺憾」とのコメントを出した。

  • 放火による被害を受けた京都アニメーション(L26さん撮影、Wikimedia Commonsより)
    放火による被害を受けた京都アニメーション(L26さん撮影、Wikimedia Commonsより)
  • 放火による被害を受けた京都アニメーション(L26さん撮影、Wikimedia Commonsより)

報道控えたメディアには「感謝」

   犠牲者35人の身元をめぐっては、8月2日に遺族の了承が得られたとして10人の身元を明らかにしていたが、残る25人については、府警は発表時期を慎重に検討していた。

   対して京都府内の報道12社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議は8月20日、事件発生から1か月以上たっても残りの25人の発表がなく、「事件の全体像が正確に伝わらない」と懸念を伝えた上で、「過去の事件に比べても極めて異例」として速やかな実名公表を求めていた。

   こうしたマスコミの要請を受けてか、府警は27日に25人の実名を公表。メディアによって初報の書きぶりは分かれ、25人の情報(氏名、年齢、住所など)を載せるメディアと載せなかったメディアがあった。

   京アニ代理人の桶田大介弁護士は同日、ツイッターで「弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、本日被害者の実名が公表、一部報道されたことは大変遺憾です。弊社は、京都府警及び関連報道機関に対し、改めて故人及びご家族のプライバシーとご意向の尊重につき、お願い申し上げます」と要請。一方で、「公表に関わらず報道を控えていただいた報道機関のあること、認識しております。当該報道の関係者におかれましては、節度ある対応をいただいておりますことについて、感謝申し上げます」とも付言した。

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