阪神からロッテ移籍の今岡氏は年俸91%ダウン
ただ、鳥谷に関して一番のネックとなるのが4億円(金額は推定)の高額年俸だ。阪神に残留するにしても、他球団に移籍するとしても、この高額な年俸と向き合わなければならない。現役続行ならば、年俸の大幅減は否めない。2010年に入団テストに合格して阪神からロッテに移籍した今岡氏のケースでは、年俸1億8400万円から91%減の1500万円(金額はいずれも推定)に大幅ダウン。前年の10分の1以下の金額でサインした。
阪神から戦力外通告を受け、トライアウトを経てロッテに移籍した今岡氏は、2年間、プレイヤーとしてグランドに立ち、最後の1年間は選手兼任コーチとして試合に出場した。鳥谷が現役続行を望むならば、今岡と同じ道が用意されるのか。高額年俸の問題が解決されれば、将来的な指導者込みで、ロッテ以外にも興味を示す球団はありそうだ。
阪神のショートは、ルーキー木浪聖也内野手(25)、北條史也内野手(25)ら若手がレギュラー争いをしており、現状、鳥谷が食い込む余地はなさそうだ。阪神に残留したとしても今シーズン同様に代打での起用が想定され、シーズンを通しての出場または、スタメン出場は厳しいとみられる。今シーズン、鳥谷の口から初めてもれた意味深発言。引退か現役続行か。現役続行なら残留か移籍か。チームは24試合を残して激しいAクラス争いを展開するなか、38歳が下す決断は...。