乃木坂46の白石麻衣さんが、2019年8月20日に27歳の誕生日を迎えた。ツイッター上では白石さんについての「生誕祭」という言葉がトレンド入りするなど誕生日を祝う声が続々と上がったが、それに混じって驚きの声も。
あるツイッターアカウントは、「ちょっとまってくれ白石麻衣ってアラサーなの?」と驚きの声。ほかにも、「白石麻衣(27)アラサーのババアなの衝撃」と、白石さんの年齢と美しさが乖離しているとして戸惑う声も。「世論では四捨五入すればアラサーだとか言いますがあなたの場合は端数切り捨てが正しいと思うので成人おめでとうございます」という書き込みさえあるほどだ。
新キャプテンは前任者より「年上」
これらをはじめ、白石さんが27歳になったことに驚く声は多い。確かに、20代後半で現役の「女性アイドル」も近年ではそれほど珍しいことではなくなったが、それでも、25歳前後で「卒業」を迎えることが多い業界では、より長きにわたって活躍していることになる。
最近の乃木坂46ではほかにも、白石さんが27歳の誕生日を迎えた8月20日には、同グループの秋元真夏さんも誕生日を迎え、26歳となった。秋元さんといえば、9月2日から同グループのキャプテンを務めることが決まっているが、就任のきっかけは、現キャプテンの桜井玲香さん(25)が9月1日で卒業するためだ。
ただ、桜井さんは秋元さんが誕生した1993年の翌年である1994年生まれであり、年齢は1歳下。このため、秋元さんは8月14日放送の「乃木坂46のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で、現キャプテンよりも年上の自分が後継者となることに驚いたとする趣旨の発言を行っていたほどだ。キャプテンに就任するということは、26歳となった今後も現役稼働が義務付けられることであり、この点でも女性アイドル業界としては異例の動きと言えよう。
また、乃木坂46には白石さんと同じく1992年生まれの松村沙友里さん(26)が在籍しており、こちらも現役メンバー。選抜メンバーとして常連であるほか、9月4日発売の24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」でも選抜メンバーに選ばれるなど、こちらも現役バリバリだ。これら、乃木坂46のメンバーに見られる「ピークの高年齢化」は、一体何を意味するのだろう。そこで、J-CASTニュース編集部は「プロアイドルヲタク」のブレーメン大島氏に意見を聞いた。
カープの新井・黒田選手的な存在?
まず、乃木坂46のメンバーに見られる「ピークの高年齢化」、及び、女性アイドル界全体で高年齢化は進む傾向にあるのか否かについてブレーメン大島氏は、確かに以前よりも高い年齢までアイドルを続ける女性は増えているが、スタートはむしろ早まっており、「高年齢化」ではなく「幅が広くなっている」と言った方が正確であると指摘。その上で、
「乃木坂46は白石さんをはじめとする年長メンバーがモデルの仕事を兼任しており、握手会を主戦場とする主力メンバーたちの立ち位置からは一歩引いたところにいるといえます。そこがほかのグループとは違う点で、年長者が一歩引きながらも戦力としてメンバーを続けているのが特徴的です。例えとしてはちょっと変かもしれませんが、プロ野球の広島において、以前、新井貴浩さんや黒田博樹さんが年長者でありながら活躍する一方で、第一線の活躍は若手がメインだったという構造と重なるかもしれません」
と、同グループの特徴を指摘した。また、高年齢化は世代交代の邪魔になるか否かについては、
「9月の新曲では4期生の遠藤さくらさんがセンターを務めることになっているので、世代交代はうまくいっていると考えて良いでしょう。年長者が若手の邪魔になっていないところからすると、白石さんが30歳で現役という可能性もあるかもしれません」
と、白石さんの長期の活躍の可能性についても言及した。また、ほかの女性アイドルグループについては、
「AKBは全盛期に主力メンバーがほぼ固定されてしまっていたためか、世代交代はそれほどうまくはいっていない印象を受けます。また、モーニング娘。は世代交代には苦しみましたが、成功例と言って良いと思います。世間的にはメンバーの知名度は低いですが、固定ファンは固く、毎年のように武道館コンサートを成功させています」
と、乃木坂との違いを指摘しつつ、分析結果を教えてくれた。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)