カープの新井・黒田選手的な存在?
まず、乃木坂46のメンバーに見られる「ピークの高年齢化」、及び、女性アイドル界全体で高年齢化は進む傾向にあるのか否かについてブレーメン大島氏は、確かに以前よりも高い年齢までアイドルを続ける女性は増えているが、スタートはむしろ早まっており、「高年齢化」ではなく「幅が広くなっている」と言った方が正確であると指摘。その上で、
「乃木坂46は白石さんをはじめとする年長メンバーがモデルの仕事を兼任しており、握手会を主戦場とする主力メンバーたちの立ち位置からは一歩引いたところにいるといえます。そこがほかのグループとは違う点で、年長者が一歩引きながらも戦力としてメンバーを続けているのが特徴的です。例えとしてはちょっと変かもしれませんが、プロ野球の広島において、以前、新井貴浩さんや黒田博樹さんが年長者でありながら活躍する一方で、第一線の活躍は若手がメインだったという構造と重なるかもしれません」
と、同グループの特徴を指摘した。また、高年齢化は世代交代の邪魔になるか否かについては、
「9月の新曲では4期生の遠藤さくらさんがセンターを務めることになっているので、世代交代はうまくいっていると考えて良いでしょう。年長者が若手の邪魔になっていないところからすると、白石さんが30歳で現役という可能性もあるかもしれません」
と、白石さんの長期の活躍の可能性についても言及した。また、ほかの女性アイドルグループについては、
「AKBは全盛期に主力メンバーがほぼ固定されてしまっていたためか、世代交代はそれほどうまくはいっていない印象を受けます。また、モーニング娘。は世代交代には苦しみましたが、成功例と言って良いと思います。世間的にはメンバーの知名度は低いですが、固定ファンは固く、毎年のように武道館コンサートを成功させています」
と、乃木坂との違いを指摘しつつ、分析結果を教えてくれた。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)