「命張っても反対」「ハードパワーと闘う」 ハマのドン怒涛の「べらんめぇ」会見

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実は、カジノ自体に反対するわけではない

   気になるのは、「ハードパワー」の存在だ。記者からは、それが地元・横浜市議の経験もある、横浜(神奈川2区)選出の大物衆院議員にして内閣官房長官、菅義偉氏(70)が名指しされる場面も。これに藤木会長は、

「親しくさせてもらっているし、いろいろと知っている。彼もオレを大事にしてくれる。ただね。いまは立場がね」

としたうえで、

「安倍(晋三首相)さんの腰ぎんちゃくでしょ。その安倍さんもトランプ(米大統領)さんの腰ぎんちゃく。トランプさんの鼻息うかがって、さびしいよ。でも、現実はそう。個人は別にして、いまは全体的に『ハードパワー』が横行している」

と話し、藤木会長自身もその「ハードパワー」の圧力を受けていると明かした。

   米カジノ事業大手のラスベガス・サンズが、横浜市の誘致表明で当初検討していた大阪市から、首都圏(東京都、横浜市)に照準を合わせる方針を明らかにしたことに話が及ぶと、

「オレが命を張っても反対するから。自分にできることはそれだけだ」
「私がハードパワーと闘う」

との、気骨をみせた。

   一方で、藤木会長は「カジノの建設を反対しているわけではない」と強調。自身も「(地域活性化の)一つの方法としてはあっていいと考えている」と話している。

   藤木会長は、「横浜港ハーバーリゾート協会」の会長を兼務している。同協会は、国際展示場や大型ホテルによる「カジノなし」の山下ふ頭の再開発を提案。国際展示場だけで年2兆円、横浜市がIR整備で想定する経済効果(運営時に年6300億~1兆円)を上回る経済効果が期待できるとしている。

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