巨人V奪回へ快走! 原動力は「影のMVP」にあり

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   巨人の優勝マジック点灯が目前に迫っている。巨人は2019年8月22日現在、2位・広島に6.5ゲーム差、3位DeNAに7ゲーム差を付けて首位を快走。今シーズン、残り試合はあと30で、23日にも優勝マジックが点灯する。常勝軍団の5年ぶりのV奪回がいよいよ現実味を帯びてきた。

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MVP最有力は坂本

   第三次原政権1年目のゴールが見えてきた。5月終了時に首位・広島に5.5ゲーム差を付けられ3位に甘んじるも6月の交流戦では3位に食い込み首位の座を奪取。7月中盤から8月序盤に負けが込み、最大10.5ゲーム差あった2位との差が8月4日に0.5ゲームまで縮まったが、8月7日から1分けをはさんで5連勝。14日から8月2度目の5連勝で2位以下を一気に突き放した。

   5年ぶりのリーグ優勝が濃厚となった原巨人。今シーズンを振り返ると、なんといっても最大の功労者は、チームの主将である坂本勇人内野手(30)だろう。113試合全てに出場し、ここまで打率.304、本塁打はキャリアハイの32本。打点もキャリアハイの85点まであと5点に迫っている。打撃だけではなく、試合中にマウンドに駆け寄るシーンが多くみられ、主将としても大きく貢献。チームの精神的支柱としてフル回転している。

   2000年以降、セ・リーグのシーズンMVPは、そのほとんどがリーグ優勝したチームから選出されている。例外だったのが13年のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)だ。このシーズンは巨人がリーグ優勝を飾ったが、60本塁打のNPB記録を樹立したバレンティンがMVPに選出された。これ以外はすべて優勝チームから選出されており、今シーズン、巨人が優勝すれば巨人からMVPが選出される可能性が高くなる。

山口、中川の貢献も大きいが...

   MVPの最有力となるのは、やはり坂本だろう。一方、今シーズンいぶし銀の活躍を見せているのがベテラン亀井善行外野手(37)だ。巨人一筋15年目のベテランは開幕スタメンを勝ち取ると、序盤戦は打線の主軸を担い、中盤からはリードオフマンとしてチームをけん引。粘り強くカウントを稼ぎ、勝負強さはチームでもトップクラスで、105試合に出場して打率は3割に届く勢いだ。

   原監督が勝負所とした8月に入りチームの不振が続く中、悪い流れを断ち切ったのが亀井だ。9日のヤクルト戦で、巨人は3回まで大量6点をリードされていた。敗戦濃厚の状態だったが、4回以降得点を積み重ね、8回に4点を返してついに9-9の同点に。そして延長10回、1死満塁のチャンスに代打で起用された亀井が犠牲フライを放ちサヨナラ勝利。この劇的な勝利をきっかけにチームは一気に上昇気流に乗った。

   投手陣では山口俊投手(32)や、シーズン終盤までリリーフを務めた中川皓太投手(25)らの貢献は大きいが、「影のMVP」はいぶし銀の活躍を見せる亀井だろう。在京球団関係者は「亀井の勝負強さは言うまでもないが、打席での粘りは相手投手にとっては嫌なもの。選球眼が良いのでボール球に手を出さないし、カットがうまい。坂本や丸と違った性質の嫌なタイプの打者ですね」と話す。

   巨人の残り試合はあと30試合。23日からは3位DeNAとの3連戦、27日からは2位・広島との直接対決を控える。早ければ23日にも優勝マジックが点灯し、原巨人のリーグ優勝が目前に迫っている。

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