ウィンドウズ7のサポート終了で起きること ジャストシステムに更新需要の波

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タブレット端末使う通信教育も収益の柱に

   ちなみにウィンドウズ7は2009年10月にリリースされ、その当時、開発者のマイクロソフトは製品サポートを10年間提供するとしていた。その10年が経過するため20年1月14日にサポートを終了する。終了後はパソコン保護に必要な技術的サポートが受けられず、従来のようなソフトウエアの更新もできなくなるとして、マイクロソフトは20年1月までに「ウィンドウズ10」に移行することを強く推奨している。これに伴うパソコンの買い換え需要、そのパソコンにインストールするソフトウエアの販売が見込まれているわけだ。19年度の国内パソコン出荷台数は、3年ぶりに700万台を超えた18年度(739万台)よりさらに1割以上は増えると見られている(電子情報技術産業協会調べ)。

   もっとも、ジャストシステムの株価は一太郎やATOKの好調さだけで上昇しているわけではない。経営危機によりキーエンスに約44%の出資を仰いだ2009年以降、創業者の浮川和宣社長が退任し、キーエンスが送り込んだ社長のもとで不採算事業からの撤退、成長事業への投資といった改革を進めてきた。その成果の一つが2012年に参入したタブレット端末などを使う「スマイルゼミ」と呼ぶ小中学生向けの通信教育で、今や収益の柱に育っている。キーエンス流改革が実を結び始めた時期とパソコンの更新需要が重なったこと、さらには業績改善を受けた増配への期待が投資家の買いを誘っている。

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