「Nikonの主力商品が...」「羊羹を売らないニコンなんて...」――。カメラ大手ニコンが販売する「ニコンようかん」が、一部で販売終了することがわかった。
SNS上では惜しむ声が相次ぎ、ニコンイメージングジャパンの担当者は2019年8月22日、J-CASTニュースの取材に「お客様の声は真摯に受け止めております」と話す。
1973年から販売
ニコンようかんは、ニコンが唯一手掛ける食品だ。
ようかんの老舗である「本宮」(栃木県大田原市)から提案を受け、1973年に社内の売店で販売を始めた。2000年2月からは一般向けにも販売し、ニコンイメージングジャパン広報宣伝部は「ほどよい甘さでバリエーションが多く、評判をいただいておりました」と話す。
小倉や塩、柚子、胡麻などの種類があり、ニコンの通販サイト「ニコンダイレクト」などで販売する。「お盆の時期に売れ行きがいいです。ユーザー層は中高年の男性が中心ですが、贈答用として女性の方にもご購入いただいております」(広報宣伝部)
しかし、一部メディアなどで販売終了との情報が伝えられ、愛好家には喪失感が広がっている。ニコンダイレクトでは22日夕現在、7商品中3商品が品切れで、2商品は予約中となっている。
ニコンミュージアムでは継続
広報宣伝部によれば、19年9月末をもって通販サイト「ニコンダイレクト」「ニコンダイレクト楽天市場店」と、店舗「ニコンプラザ」「ニコンダイレクトストア」で販売終了するのは事実としつつ、「ニコンミュージアム」(東京都港区)での販売は継続するという。
販路を絞る理由は「数年間の販売状況を鑑みて販売終了とさせていただきました」とし、ファンへは「お客様の声は真摯に受け止めております。ニコンミュージアムでは引き続き販売を継続しますのでぜひご利用いただければと思います」と理解を求めた。
同ミュージアムでは、チョコレート、ブルーベリー、唐辛子、抹茶、黒糖の5個入りで、700円(税込み)で販売する。パッケージはカメラが描かれたオリジナル仕様となっている。