知名度あるのに、なぜ「大盤振る舞い」
そもそもQUICPayは、PayPayやLINE Pay、メルペイのようなコード決済とは違い、すでに知名度がある。店舗への普及も格段の差だ。それなのに、わざわざ「大盤振る舞い」するのは、本気でキャッシュレス決済の覇権を獲りに行っている証拠と言ってもいいだろう。
消費増税される10月からは、政府主導のキャッシュレス決済還元制度が始まる。それに乗じた各社の施策が出そろう前に、ガツンと「宣戦布告」する意味もあるだろう。キャンペーンは12月までの予定だが、注意事項には「掲載の期間以降も継続して実施する場合があります」とわざわざ添えられおり、様子を見つつ、今後も試行錯誤していくようにも読み取れる。
筆者は十年来のJCBユーザーだが、このごろは還元率の高いカードに浮気気味だった。10月になれば、各社のキャンペーン攻勢が始まるはず。それまでの1か月半は、ひとまずQUICPayを使っていこうと、死蔵していた「JCB CARD W」を引っ張り出してきた。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)