「こんな小さな個人店にまで今回の様な事が起きるとは...」
「ジビエ」はシカやイノシシ、カモなどに代表される野生鳥獣の食肉で、近年はジビエ料理の専門店を目にする機会も多いだろう。18年には農林水産省が利用拡大をねらい、衛生管理基準などを満たした食肉処理施設を対象とした「国産ジビエ認証制度」を創設。認知度と人気が高まっている。牛・豚・鶏肉に比べて目にする機会の少ないジビエ料理は、いくらか物珍しさもあってSNSへの写真投稿は数多い。
「なんば赤狼」は14年にオープンした25席ほどの個人店だ。ツイッターのダイレクトメッセージを通じて20日、J-CASTニュースの取材に応じた店主・弥富マハさん(39)によると、大量に食べ残した客グループは40代半ばほどの男性と、20代後半ほどの女性2人の計3人。今回ほど残した客は「開業以来5年間でほとんどいませんでした」というものの、ここ2年ほどで2~3人ほどながら見掛けるようになったた。そのため、
「あまり頻繁にでもなく、今回の様に大量とまではいかないものの、写真を撮るだけでほとんど半分も食べずに携帯をいじってお喋りしている方について、出入り禁止はすべきかは思案中でした」
と明かす。
ツイッターに「出禁宣言」を投稿したのは、
「昨今のネットに流れる、写真映えの為に増える大量の食べ残しについて、料理人としても個人としても腹立たしく感じておりましたが、こんな小さな個人店にまで今回の様な事が起きるとは...」
と昨今の風潮に辟易していたこともある。その上で、
「正直店主の本音としては食べ物を粗末にする人に対してめちゃくちゃムカついたのでほぼ愚痴をツイートした次第です」
と料理店主として忸怩たる思いがあったことを明かした。客グループに何か伝えたいことはあるか聞いたところ、「言いたい事はいくつかありますが、店主の本音はここに書ける言葉でもないので控えさせて頂きます」とのことだった。