「元NHKの大物アナウンサー」が...
それぞれのテーマについては、専門家へのインタビューや再現ドラマなどを織り交ぜて紹介し、そうした映像が残されていた、発見された、いった説明付きだった。一方でスタジオに戻ると、たとえば、
カトう「(茶の湯が楽しいかどうかは)人によりけりですね」
宇宙人女性アナ「と言われましても、私たちは全く存じ上げないですから」
と、地球人類を突き放すようなコメントを放ち、会話が成り立たない冷たい空気を感じさせるシュールな場面が何度も展開された。
こうした小技の効いた設定やスタジオでのやりとり、さらにテーマそのものの「素朴な疑問」や「疑問への答え」は視聴者に概ね好評だったようで、ツイッターには
「すげー面白かったな」
「NHK攻めてる」
「コントじゃないのがすごい」
といった反応が相次いでいた。地球の生命が滅ぶという設定に違和感を表明する人もいたが、目立つのは、
「最高にツボに入った番組だった」
といった声だった。
中には、この独特の雰囲気を醸し出す宇宙人キャスターが「元NHKの大物アナウンサー」だったことに注目する人もいた。番組内でも、最後段では、画面が暗転したあと、宇宙人姿へのメイキング映像も紹介された。2人は、石澤典夫さん(67)と草野満代さん(52)。共に元NHKアナウンサーで、石澤さんは朝や夜のニュース番組キャスターを歴任し、草野さんはスポーツ番組キャスターで人気を博し、1995、96年には連続で紅白歌合戦の総合司会も務めた。退局後は、TBS系人気ニュース番組「筑紫哲也NEWS23」(当時)のキャスターも務めた経験もある。