マツダから「車種名」消えた 社名アピールで差別化できるか

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海外メーカーでは一般的

   こうした車種名は海外メーカーの輸入車ではむしろ一般的だ。メルセデス・ベンツは「Cクラス」「Eクラス」、BMWでは「3シリーズ」「X1」といった具合だ。愛称のような車種名で販売数の上位に入るのは、フォルクスワーゲンの「ゴルフ」や「ポロ」ぐらいだ。トヨタ自動車も「レクサス」ブランドでは、「レクサスLS」のように、「レクサス+アルファベット2~3文字」の組み合わせを海外から日本に持ち込んだ。

   マツダのこうした改革は始まったばかりで、業績への反映はまだ先だ。2019年4~6月期の全世界販売台数は前年同期を比べて12%減少している。このうち最大市場の北米では利益率を改善させようと新車の販売奨励金を抑制した結果、販売台数は14%減少した。景気減速の中国では21%減少。日本では5月に発売したMAZDA3が計画を上回る受注を集めたが、既存車種の販売が想定を下回り、全体の販売台数は20%減少した。2020年3月期の通年では新車効果もあって前年度超えを見込み、下半期に期待する。

   国内の販売台数ではトヨタ、日産などに続くポジションのマツダ。これまでもロータリーエンジンを量産車に搭載するなど、上位メーカーとは違った独自性を発揮して、熱烈なファンの心をつかんできた。新たな「マツダらしさ」の行方に注目したい。

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