車掌に伝えればなんとかなる場合も
JR西日本は、車掌が車内を巡回する際、自由席で混んでいる状況が見受けられれば、「混み合ってお立ちのお客様がいらっしゃりますので、席を譲り合ってください」と直接客に声をかけ、「お願い」願う対応をとっているという。またアナウンスで「自由席が混み合っておりますので...」と流すこともあると広報は話す。
指定席の場合はどうなのだろうか。「基本的には自由席と対応は同じですが」と担当者は口を開く。しかし「お客様の方からお声がけを頂かないと車掌もわからないです」と述べた。
「そのグループに溶け込んで、我慢して座られていたら、そこに対して、『お連れ様ですか』という確認を一人一人しないので......。声をかけていただければ、車掌から(グループ客へ)声掛けをして戻していただくようにする対応はする。ただすべての事態把握は難しい」
とにもかくにも「私一人で凄い気まずいんですけど」といったような声を車掌に届ければ、対応してくれるそうだ。
JR東日本の担当者も「ルールというよりは、携帯電話と同様にマナーとしてお客様にお守りいただきたい」と述べる。車内アナウンスと必要に応じた声掛けを行うといったJR西日本同じ対応のようだ。
「マナーとしてお客様にはご配慮いただきたい。席を回すことについては、6人なら6人。4人なら4人そろった状態でやっていただきたい。そういったことに関して車掌が案内することもあります。ただしそれを破ったら何か罰則があるわけではない」
と、あくまで客側に「マナー」がゆだねられているのだ。
(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)