初期キズナアイ「引退」騒動で運営会社が声明 それでもファンから「敬意欠く」と不満の声

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   人気バーチャルユーチューバー(Vtuber)の「Kizuna AI(キズナアイ)」のここ最近の活動をめぐりネット上で波紋が広がっている。キズナアイの人数が増え、人気を牽引してきた「初期ボイスモデル」の露出が減り、引退を心配する声があがっていたからだ。

   キズナアイを企画・運営する「Activ8」(本社・東京)は2019年8月16日、中国の動画サイト「ビリビリ(bilibili)」の公式アカウントで中国語と日本語で声明を発表して経緯を説明したが、それでも完全にはファンの納得は得られていないようだ。

  • キズナアイ(画像はプレスリリースより)
    キズナアイ(画像はプレスリリースより)
  • 運営側の声明(画像は動画サイト「bilibili」のスクリーンショット)
    運営側の声明(画像は動画サイト「bilibili」のスクリーンショット)
  • キズナアイ(画像はプレスリリースより)
  • 運営側の声明(画像は動画サイト「bilibili」のスクリーンショット)

初期モデルの投稿が減っていた理由は...

   キズナアイは16年6月に誕生しVtuberの草分けとして昨今のブームを牽引し、現在はユーチューブのチャンネル登録者数260万人を超える人気者だ。

   だが、そんなキズナアイの活動に、ここ最近ファンから不満の声が上がっていた。19年5月にスタートした動画シリーズ「#キズナアイな日々」をきっかけに、異なる4人のキズナアイが登場し、うち1人は中国語を話すなど個性的だ。ボイスモデルが増加し、人気を牽引してきた「初期ボイスモデル」の動画投稿が減っていた。

   運営会社のActiv8は8月16日の声明を通して、

「弊社方針により、新規ボイスモデルのKizuna AIをファンのみなさまに知っていただきたく、新規モデルのKizuna AIを中心とした動画配信をしておりました。初期ボイスモデルのKizuna AIは歌を中心とした動画配信をしておりました」

と、初期ボイスモデルのキズナアイの動画投稿頻度が下がっていた理由を説明し、

「みなさまがご心配されているような、初期ボイスモデルのKizuna AIに関して、活動を休止するというようなことはございません」

と理解を求めた。

   また、キズナアイはプロジェクト立ち上げ前から「分人」というコンセプトがあったとして、

「『中国のみんなと、自分の言葉でお話ししたい!』と思った文人が、5月に始まった『#キズナアイな日々』において4人目の中国語を話せるKizuna AIになったのかもしれません」

とも説明した。

   だが、声明を受けてもファンの運営側への不信感はぬぐいきれず、

「アイちゃんの事を『初期ボイスモデル』って言うのやめてくれ!!!」
「他の分裂を認めるどうのではなく敬意に欠けている」

といった声が相次いでいる。

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