東京・原宿で開催しているフードイベント「東京タピオカランド」に対し、施設を運営する企業が「業務改善」を求めていたことが分かった。
同イベントをめぐっては、SNS上で不満が多数書き込まれていた。
「強く業務改善を伝えています!」
東京タピオカランドは、複数のタピオカ店を集めて開催されているイベントで、2019年8月13日~9月16日の期間限定で実施している。入場料は前売り1000円、当日1200円。
会場は、電通とサニーサイドアップ(SSU)が共同運営する商業施設「jing(ジング)」内に構え、タピオカ店のほか、フォトブースの設置やグッズの販売をしている。
しかし、オープン後にはSNS上で「内装が文化祭レベル」「過去のイベントのフォトブースを使いまわしている」「出店が片手程 水分売ってるのにトイレ無し 入場料1000円超で再入場不可」「よくもまぁ4店でタピオカランドとか言ったものだ...」などと辛らつな意見が多数書き込まれている。
その上、電通とSSUも運営に関わっているとの情報も広まり、あるまとめサイトでは両者の名前を挙げて揶揄する記事が配信された。
この記事に反応したのが、SSUの次原悦子社長だ。ニュースサイト「NewsPicks」上で、「今回のタピオカのイベントは、あくまでもテナントとしてスペースを貸しているだけで、運営自体には一切関係ありません」などと抗議し、「企画運営会社には強く業務改善を伝えています!」とも明かした。
再入場は16日から可能に
東京タピオカランドのプレスリリースを見ると、7月16日配布の主催欄には「東京タピオカランド実行委員会」、共催欄に2つの企業名があったが、8月6日のリリースでは共催欄が消えている。
実行委員会に16日、書面で取材を申し込むと「改善意向の有無ですがあります。そしてすでにトイレや再入場の件などすでに改善させて頂いております」と回答。
「トイレに関しましてはイベント初日の想定以上の来場で受付隣に御手洗があり、その旨周知するオペレーションが徹底出来ておらず、1部来場者(原文ママ)の方に御迷惑をおかけ致しましたが、2日目以降入場の際に周知させて頂いております」
「再入場不可に関しましてはオペレーション簡素化のために記載致しましたが、上記御手洗の利用を鑑みて再入場用のリストバンドを手配致しました。本日から再入場は可能となります」
SNS上で指摘された内装への不満は「ご指摘を真摯に受け止め、今後の運営向上に努めたく思います」とし、過去のイベント設備の転用については「アイスランド(編注:昨年開催されたイベント「東京アイスクリームランド」)で人気のフォトスポットを前回来場していなかったお客様に復活して欲しいとの声をいただいたため1部復活しました」と理解を求めた。