知事、監督、展示会...「責任」は誰にあったのか あいちトリエンナーレ「危機管理」への疑問符

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「自ら少女像を選んだ形であり、責任逃れになる」

   この津田氏の説明については、ツイッターやネット掲示板などで様々な意見が書き込まれている。

   津田氏の主張に理解を示し、励ます声も次々に寄せられた。その一方、「何のための総監督なのか」といった疑問の声も上がった。和田政宗参議院議員(自民党)は、こうした意見を受けて、「津田大介氏は記者会見や公開での議論を」とブログに書いた。

   また、芸術祭実行委会長の大村秀章愛知県知事が、行政不介入の立場から津田氏に展示責任があるとしたことから、お互い現場に責任転嫁しているのではないかとの意見も出ていた。

   危機管理に詳しい広報コンサルタントの石川慶子さんは、今回の問題で第一義的に責任があるのは大村知事だと取材に話した。

「国民の税金が使われている以上、芸術祭には自由にできない部分があると思います。結果として、対応に多額のお金をかけ、展示会が中止になったのですから、芸術監督は解任すべきだったのでは。監督は、事実上県に雇われており、権限のある知事は、任命した責任を取る必要もあるはずですよ」

   芸術監督としての津田氏についても、こう言う。

「結果として、自ら少女像を選んだ形になっており、展示会側の決定だというのは責任逃れだと思います。中止になったことの責任はあり、その時点で辞めるべきだったのでは。監督としてのギャラも、受け取るべきなのか疑問に思いますね。民間企業なら、『部下がやった』というのは言ってはいけないNGワードです。上司は、責任を持たなければならないですから」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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