期待外れの巨人の両助っ人
セ・パ両リーグの複数の球団が興味を示すと想定される中、今シーズン、外国人助っ人の不振に悩まされている巨人も候補のひとつだろう。巨人はアレックス・ゲレーロ外野手(32)とクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)を抱えるが、ともに5月に2軍落ちとなり、以降は1軍と2軍を行ったり来たりで期待を裏切る形に。ここ最近、ゲレーロの調子が上向いてきたとはいえ、本塁打は2人合わせて23本と、バレンティンの25本に及ばない。
最大のウリである強打に加え、来季以降、外国人枠から外れるという事実は大きな魅力となる。バレンティンをよく知るプロ野球関係者は「FA権の取得はバレンティンが目標にしていたもの。ヤクルトに愛着があるだろうし、残留の可能性は高いと思いますが、他球団がどう出るか。本人は1年でも長くプレーすることを望んでいますから」と話す。
現在、チームは33試合を残して最下位に低迷しており、Aクラス入りはほぼ絶望的。バレンティンがFA権を取得する17日以降、すぐに引き留め工作に入ると見られる。残留か移籍か。通算280本塁打の大砲の決断は...。