バティスタに代えて3番抜擢も...
打撃面に関しても緒方采配が空転した。この日、打撃不振のサビエル・バティスタ外野手(27)に代えてプロ3年目の若手・坂倉将吾捕手(21)を3番に起用。「立ってるだけの怖さだけじゃ点は取れない」との理由で若手起用となったが、ここまで坂倉の打率は2割そこそこ。主に代打要員として途中出場が多かった若手にとって「天王山」での3番は重圧だったとみられ、この日は4打数ノーヒット、2三振だった。
野村の続投は、中継ぎが不安定のなかでの苦しい台所事情があってのことだと見られるが、バティスタに代わって若手の坂倉を3番に起用した采配には、鯉党から不満の声が続出している。在京球団関係者は「確かにバティスタはここ最近、打てていないですが、他球団からしてみれば1発があるだけに怖い存在であることに変わりない。その怖さが坂倉にはないので、菅野は投げやすかったのではないでしょうか」と話す。
勝てば2.5ゲーム差となる試合を落としてゲーム差は再び4.5ゲームに。16日からは2位DeNAと生き残りをかけた3連戦を控える。自力Vの可能性が消滅し、リーグ4連覇が遠のいた今、逆転Vは緒方監督の手腕にかかっている。