戦力的には昨季とほぼ変わらず
今年6月に獲得したルビー・デラロサ投手(30)がここにきて機能し始め、日ハムからトレードで移籍してきた鍵谷陽平投手(28)も中継ぎとして結果を出している。一方で、昨オフに補強した選手でこの日、ベンチ入りしたのは丸のみ。総額40億円(金額は推定)を超えるといわれる大補強も、終盤戦を迎えた今、戦力的には昨シーズンとほぼ変わっていない。ビヤヌエバ、中島の不振を若林晃弘内野手(25)、山本泰寛内野手(25)ら若手がカバーしきてきたが、指揮官にとって大きな誤算だったことは否めないだろう。
在京球団関係者は「ビヤヌエバがこれほど日本の野球に対応できないとは、原監督も想定外だったと思います。中島、岩隈は年齢的にもシーズンを通しての活躍を見込んでなかったと思いますが、ここにきての炭谷の故障は非常に痛い。結局、オフの補強で主力として活躍しているのは丸だけですから、分からないものですね」と話す。
首位を死守する巨人は、2位DeNAに3ゲーム差、3位・広島とは3.5ゲーム差にいる。昨シーズンは7月以降、優勝争いにも絡めずなんとか3位に滑り込みクライマックスシリーズ(CS)を果たした。昨シーズンとほぼ変わらぬ戦力で首位を走る原監督の手腕は評価に値するが...。