山陽新幹線「計画運休」で想定される影響 帰れない、泊まれない、遊びに行けない...

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過去にも「計画運休」の例はあるが...

   事前に大規模な運転見合わせを決めることを「計画運休」と呼ぶ。その先駆けは14年10月の台風19号接近にともない、JR西日本が京阪神エリアで行った事例だ。JR東日本なども18年9月の台風24号接近時に行い、首都圏での知名度を高めた。

   国交省は先例を受けて、関係者とともに議論し、この7月に「最終とりまとめ」を公表した。そこでは鉄道事業者による情報提供について、

「気象予報を注視し、当該路線への影響があると予想される場合には、気象予報に応じ、計画運休の可能性などについて、前広に情報提供を行う」
「台風等の進路に関しては、刻々と状況が変化することから、利用者等への情報提供は随時更新する。その際、できる限り、次回更新予定時刻も併せて記載する」

などとしている。JR西日本は今回、8月13日午前の段階で、終日見合わせの可能性があると発表していた。その点では、この国交省による「とりまとめ」に準拠しているといえるだろう。

   18年の台風24号などとの大きな違いは、いまがお盆シーズンなことだ。帰省ラッシュはすでに峠を越したが、Uターンラッシュは15日ごろがピークと予想されている。実家への帰省であれば影響は少ないが、ホテルや旅館に泊まっている場合には、「空室不足」でさらなる連泊ができなくなる可能性もあるだろう。帰れないし、泊まれない、外にも遊びに行けない――。そんな三重苦に襲われる観光客も出てきそうだ。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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