接戦で勝てない広島、ポストシーズンの5敗が1点差負け
ここ3年間の広島のポストシーズンを振り返ってみると、短期決戦に弱いとされる特徴が見て取れる。広島は3度のポストシーズンで計12敗を喫しているわけだが、そのうち5敗が1点差ゲームで、勝利した試合はすべてが3点差以上のもの。打線が好調ならば勝てるが、指揮官の采配がものをいう接戦では一切勝てていない。この事実が、緒方孝市監督(50)が短期決戦に弱いとされる要因だろう。
皮肉なことに、この日のゲームも1点差で落としている。結果的には接戦となったが、中継ぎ陣の不安定さはぬぐえない。守護神ヘロニモ・フランスア投手(25)は不振のため登録抹消となり、代わりに1軍に昇格したカイル・レグナルト投手(30)は結果を残せず、守護神復活に期待のかかる中崎翔太投手(27)の完全復活はまだ見込めない。
13安打を放ちながらも残塁の山を築きあげる打線に、不安が残る投手陣。負ければリーグ4連覇が遠のく13日の巨人戦。ペナントレースを決めかねない天王山第2戦目。指揮官の手腕が問われる。