京都河原町駅とするなら、「京都烏丸駅」でもいいのでは 沿線住民が考える駅名改称

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   阪急電鉄と阪神電気鉄道は2019年10月1日から梅田駅をはじめとする複数の駅名の改称を行う。

   今回の改称によりわかりやすくなったが、少し疑問点も残る。この記事では沿線利用者の目線で阪急電鉄、阪神電鉄の改称を考える。

  • 河原町駅は「京都河原町駅」に改称される。
    河原町駅は「京都河原町駅」に改称される。
  • 阪神電気鉄道の梅田駅も「大阪梅田駅」に改称される。
    阪神電気鉄道の梅田駅も「大阪梅田駅」に改称される。
  • 河原町駅は「京都河原町駅」に改称される。
  • 阪神電気鉄道の梅田駅も「大阪梅田駅」に改称される。

梅田駅が「大阪梅田駅」に、河原町駅が「京都河原町駅」に 

   阪急電鉄と阪神電気鉄道は梅田駅をはじめとする複数の駅名を改称することを7月30日発表した。改称される駅名は以下のとおり。

・阪急
梅田駅→大阪梅田駅
河原町駅→京都河原町駅
石橋駅→石橋阪大前駅

・阪神
梅田駅→大阪梅田駅
鳴尾駅→鳴尾・武庫川女子大前駅

   今回の改称の特徴は梅田駅や河原町駅に「大阪」や「京都」を加えたことだ。「大阪」「京都」という代表的な地名を加えたことにより、訪日観光客にもわかりやすい駅名になった。なお神戸三宮駅は2014年に「三宮駅」から改称されている。

   周辺に大学がある駅も改称の対象になったが、駅周辺に複数の大学がある阪急電鉄の六甲駅や岡本駅は改称の対象にはならなかった。

心配なのは烏丸駅の扱い 

   改称によりわかりやすさが増したことは歓迎するが、沿線住民からすると疑問点も残る。それが阪急京都本線にある烏丸駅の扱いだ。烏丸駅は河原町駅の隣駅にあたり、京都市営地下鉄烏丸線と接続する。そのためか、2017年の駅別乗降人員は烏丸駅のほうが河原町駅よりも多かった。このように烏丸駅も京都市内を代表する主要駅だが「京都烏丸駅」とはならなかった。分散型ターミナルの性格を考えると「京都烏丸駅」「京都河原町駅」のほうが好ましいと思う。もしくは烏丸駅と接続する京都市営地下鉄・四条駅に合わせて「四条烏丸駅」でもいいだろう。

   また「京都河原町駅」に改称される河原町駅から徒歩数分で京阪電気鉄道の祇園四条駅に着く。祇園四条駅から出町柳駅まで乗り、同駅で叡山電鉄に乗り換えると貴船や鞍馬にアクセスできる。改称を機に車内放送で「京都河原町駅」から京阪電鉄、叡山電鉄経由で鞍馬・貴船へアクセスできることを告知してもいいだろう。阪急沿線でも河原町駅から祇園四条駅への徒歩移動が可能なことを知らない人は多いように感じるからだ。

   いずれにせよ今回の改称を機にさらなる「わかりやすさ」を追求した対策が実施されることを期待したい。

(フリーライター 新田浩之)

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