苦戦するのは「YMYL」関連サイト
徳井氏は、サイトの閉鎖が相次ぐ背景に、グーグルが検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムを変更したことが大きいとみる。
「つい最近も、グーグルのアップデートがあり、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる健康、医療、お金、法律などユーザーの生活に関わるコンテンツの順位が大きく変動し、低品質だと判断されたコンテンツは順位を落としています。低品質だと判断されないよう、専門家の監修や公的機関のデータを使用した精度の高いコンテンツを提供していくとなると、工数もコストもかかるため、YMYL関連のオウンドメディアを運営できる企業も限られてくるでしょう」
「『広告の代わりに安価で露出できる』という観点でオウンドメディアを運営している場合、コストが見合わずに閉鎖せざるを得なくなるのかもしれません。また、競合が増えたことで、独自性をもたせることが難しくなってきたことも、オウンドメディアの閉鎖が増えているひとつの要因だと思います」
「閉鎖までいかずとも、『更新が止まって、完全に放置状態になっている』『一生懸命コンテンツを作っているのに、集客ができない』『集客はできているが、最終的なコンバージョン(成果)につながらない』など、オウンドメディアに対して課題を抱えている企業は非常に多いです」