米国にも勝った!ラグビー日本代表 「強いジャパン」最終31人メンバーは誰に

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   「ラグビーW杯日本大会2019」(9月20日開幕)を目前に控えた日本代表が8月10日、米国に34-20(前半20-13)で勝った。これでフィジー、トンガと3戦連続勝利を収めたわけだが、最終メンバー31人の選択もまた、難しくなってきている。

   J-CASTニュースは、元日本代表(HO=フッカー)の坂田正彰氏(サントリー)に話を聞いた。

  • 「W杯2019日本大会」へ日本代表は最高の準備ができている
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今回の試合は「何のためだったのか?」位置付けが重要

   フィジー、トンガ、米国...屈強な集団を立て続けに倒したことに、各メディアは「日本代表は強い!」という見出しで取り上げている。30年以上、プレーや取材で携わってきた記者も、本当にそう思う。坂田氏も、こう話す。

「出来としたら『100点』です。チームとしても、大きな、大きな、大きな自信になったと思います。特に、体の大きい米国代表を相手に、きっちりディフェンスができたことは(予選プールで戦う)仮想アイルランドにも、いいイメージができたのではないでしょうか」

   同試合は開始早々、敵陣に入った日本代表がラインアウトからのモール(ボールを保持し、密集して押し込むプレー)で先制トライ。その後も、お家芸とも言える華麗なパスワーク、個々人の走力でトライを重ねていった。

   一方で坂田氏は、

「もちろん、3連勝できたことは素晴らしい。でもW杯前の試合『何のため?』という位置付けです。最終31人を、どう選ぶか...ということ。それを含めてのテストマッチですからね。ここから首脳陣が、頭を悩ますのでは」

と指摘した。日本代表が掲げている「8強」以上に向けて、代表選手にもプレッシャーがかかっているということだ。

ジョセフHC「多くのポジションをこなせる選手を優先的に」

   今回、FB(フルバック)として先発した山中亮平選手は、相手のキックをノックオン(ボールを前に落とすこと)した。ボールが滑ったのかもしれないが、記者としても、かなりイージーなミスだと思った。しかし、それを取り返すがごとく、相手側に出そうなボールを見事にセービング。さらに、クロスプレーからのトライ。ライン際を走って味方のサポートを待ち、それをつないでのトライ。首脳陣に「見てくれ!」と言わんばかりだった。

   山中選手は元々、東海大仰星高―早稲田大学―神戸製鋼でSO(スタンドオフ)、またFBを任されており、いわゆる「ユーティティープレイヤー」である。左キッカーだが、キックの飛距離や正確性は抜群だ。

   ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は以前の会見で「多くのポジションをこなせる選手を優先的に選ぼうと思う」と発言している。

   坂田氏は、こうみている。

「勝ち負けはもちろん、チーム内での争いもある。フィットネスや連携、インパクトプレイヤー(中盤から入って、個で打開できる選手)...。ケガも人を考えた上での選出に、31人の選手を選ぶ最大の意義。それが、この3戦だった」

   首脳陣も、頭を悩ませているようだ。しかし、これで決まりではないし、終わりでもない。

   勝っておごらず。「桜のジャージ」をまとう31人の選手が、数週間後に決まる。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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