ジョセフHC「多くのポジションをこなせる選手を優先的に」
今回、FB(フルバック)として先発した山中亮平選手は、相手のキックをノックオン(ボールを前に落とすこと)した。ボールが滑ったのかもしれないが、記者としても、かなりイージーなミスだと思った。しかし、それを取り返すがごとく、相手側に出そうなボールを見事にセービング。さらに、クロスプレーからのトライ。ライン際を走って味方のサポートを待ち、それをつないでのトライ。首脳陣に「見てくれ!」と言わんばかりだった。
山中選手は元々、東海大仰星高―早稲田大学―神戸製鋼でSO(スタンドオフ)、またFBを任されており、いわゆる「ユーティティープレイヤー」である。左キッカーだが、キックの飛距離や正確性は抜群だ。
ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は以前の会見で「多くのポジションをこなせる選手を優先的に選ぼうと思う」と発言している。
坂田氏は、こうみている。
「勝ち負けはもちろん、チーム内での争いもある。フィットネスや連携、インパクトプレイヤー(中盤から入って、個で打開できる選手)...。ケガも人を考えた上での選出に、31人の選手を選ぶ最大の意義。それが、この3戦だった」
首脳陣も、頭を悩ませているようだ。しかし、これで決まりではないし、終わりでもない。
勝っておごらず。「桜のジャージ」をまとう31人の選手が、数週間後に決まる。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)