「天皇の肖像」燃やす映像に芸術性感じない デーブ・スペクター「津田大介氏の判断ミス」批判

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ジャーナリストの津田大介氏が芸術監督を務める国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容について、テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターさんが「安易に飾るものではない」「芸術性が感じられない」と批判した。

   企画展では慰安婦問題を象徴する少女像や、昭和天皇とみられる写真を燃やす映像を展示していたが、安全管理上の問題を理由に開幕3日目で中止となった。さらに、津田氏が4月8日の「ニコニコ生放送」に出演した際に語った、展示内容を示唆する内容がネット上で物議を醸しているほか、8月18日に津田氏を招いて神戸市内で開催予定だった現代アートのシンポジウムが中止されるなど、企画展を巡る騒動は続いている。

  • デーブ・スペクターさん(2016年8月撮影)
    デーブ・スペクターさん(2016年8月撮影)
  • デーブ・スペクターさん(2016年8月撮影)

慰安婦象徴の少女像は「ビジネスになっている」

   2019年8月11日放送「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、名古屋市長・河村たかし氏、大阪府知事・吉村洋文氏、大阪市長・松井一郎氏の3氏が税金を使ってやるべきことではないとしている一方、愛知県知事・大村秀章氏は税金を使っているからこそ「表現の自由」を守るべきと主張していることを念頭に置き、それぞれの出演者が考えを述べた。

   デーブ・スペクターさんは企画展のテーマである不自由なものの表現という趣旨に合っているとはしたが、展示内容について「正しい選択とは思えない」と批判した。

「(慰安婦を象徴する少女像について)ビジネスになっている。あれ建てるとうん百万も貰ったり、いろんな国に設置してるんですけど、その背景を知ると裏にある団体とかあまりにも複雑すぎて。安易に飾るものではないです、オブジェとして。しかもオリジナルではないわけですし」

   続けて、昭和天皇とみられる写真を燃やす映像についても、

「あれは芸術品とは思わないですよ。どこかのデモか抗議、活動家たちがやるようなもので、芸術性も感じないし想定はできたはずですから、やっぱりこれはキュレーターをやった津田さんの判断ミスだと思います」

と指摘した。

   タレントで医師の西川史子さんも「かなり不快ですね。自由は自由ですけど何をやってもいいわけではない」と厳しく批判。ゲスト出演していたボクシングフィットネススタジオ「b-monster」副社長の 塚田眞琴さんは、税金を使っているところに問題があるのではと分析、

「内容自体が国の考え方ととらえられてもおかしくないですし、国と国との問題に発展してしまうってことがあるので、個人とか企業が主体でやったらよかったのかなって思いますね」

と話した。

すべて消されてしまったものを出す覚悟必要だった

   幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんは塚田さんの発言を受け、税金を使うにしろアートとしての最終的表現は中立でなくても良いと持論を展開。その一方で、運用プロセスなど中立を保たなければならない部分はあるとしている。

   箕輪さんは津田氏が、政治思想が特定のものに偏っているイメージがあること、ニコ生での発言が問題視されていることを指摘したうえで、

「表現の自由を問うっていうアートのはずが、アートっていう格好を使って特定の自分のイデオロギーを主張したいんじゃないかって見えてしまったというのが問題だから。本来は右派にとっても左派にとっても都合が悪いもの、政治に関係ないエログロのものとか、すべて消されてしまったものを出すっていう覚悟と、中立のプロセスが必要だったと思います」

と語った。

姉妹サイト