「Pay戦争」はチキンレースに
たとえば130円前後の一部ペットボトル飲料であれば、還元率は80%近くに高まる。猛暑で水分補給が必要なとき、近くのセブンに駆け込むよう心がけるとよさそうだ。小腹がすいたら、おにぎりだ。「厳選米おむすび 塩むすび」(税込108円、一部地域で販売)なら実質8円で味わえる。
各社がしのぎを削る「Pay戦争」は、このところチキンレースの様相を呈している。LINEは19年1~6月期連結決算で、最終損益が266億円の赤字に。メルペイを擁するメルカリも、6月期(18年7月~19年6月)の連結決算で、純損益が137億円の赤字。PayPayを持つヤフーの第1四半期(4~6月)は増収ながら減益になった。いずれも背景には、コード決済の大規模キャンペーンがある。
そこに来ての、大手連合による「100円還元」。決済回数増にもつながる、このキャンペーンが成功すれば、各社が還元率でインパクトを競う流れに、歯止めがかかるだろう。その先にあるのは、淘汰か、繁栄か。いずれにせよ、今後のキャッシュレス業界のカギを握りそうだ。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)