「ホトちゃんの芸人力を見た気がする」――闇営業問題で宮迫博之さんがテレビ番組から姿を消す中、相方の「雨上がり決死隊」蛍原徹さんが、現在単独でMCをつとめる「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で放った「ギャグ」が笑いを誘った。
2019年8月8日の放送では、ゲストのお笑いコンビ「見取り図」が持ちネタを披露。これを蛍原さんがやってみた時、思わず口走った一言が視聴者に衝撃を与えた。
「大悟さんと蛍原さんでやってみてくださいよ」
「見取り図」が見せたのは、出されたお題に合わせて「あるある」を即興でリズムにのせて言うネタ。誰かにお題を出してもらい、コンビ2人で間髪入れずに「上の句」→「下の句」2つの言葉をつなげる。
実演で「サッカー」とお題を出された見取り図の2人は即興で「蹴ると」→「飛ぶ」とつなげてみせたが、あまりに当たり障りのない言葉だったためスタジオは苦笑。ゲストの「千鳥」大悟さんが下の句で挑戦するも、お題「甲子園」に対し「行くと」→「勝ったり負けたり」と、やはりごく普通の言葉に終始してしまった。
締りのない展開にMC・蛍原さんもヤジを入れると、「大悟さんと蛍原さんでやってみてくださいよ」と駆り出された。蛍原さんは「お前らと芸歴違うねん」と意気込んだ。
そこで、お題役の「千鳥」ノブさんが出したのは「アメトーーク」。これに大悟さんが上の句で「行くと」と言うと、下の句の蛍原さんがつなげたのは、まさかの
「ひとり」
だった。
狙ったのではなく、とっさの言葉?
「アメトーーク!」は宮迫さんと蛍原さんのコンビ2人でMCをしてきたが、闇営業問題の発覚で宮迫さんは吉本興業から契約解消(吉本は契約解消を一度撤回したが、撤回の撤回を検討する声明を発表)。宮迫さんはテレビから姿を消し、「アメトーーク!」は6月下旬以降、蛍原さんがまさに「ひとり」で切り盛りしているわけである。
闇営業問題は吉本興業のお家騒動にまで発展し、所属芸人もワイドショー番組などで神妙な面持ちでコメントしてきた。そうした中で「当事者」宮迫さんに最も近い蛍原さんが、現状を自虐ネタにしたかのような「ひとり」発言に番組のスタジオは爆笑。出演者が駆け寄ると、当の蛍原さんは「ちょちょちょちょちょちょ」と動揺した。狙ったというより思わず口走ってしまった言葉だったようで、カメラの方に前進して「すみませんでした」と律儀に頭を下げた。
向き直った蛍原さんは「お題がアカンねん」とチクリ。だが、ノブさんは「そう(お題)じゃなくて、あなたが『それ』で頭いっぱいだから」とツッコんでいた。
どこまで意図したものかは分からないが、蛍原さんの一言にツイッター上では、
「ほとちゃんの芸人力を見た気がする」
「自虐できっちり笑かしてくれるホトちゃん」
「蛍原さんの『いくと...ひとり』は面白い越して尊敬する」
「蛍原さんアメトーークあるある『行くとひとり』はおもろいけど笑えんわw」
「蛍原のアメトーク 行くと ひとりが悲しすぎて面白すぎてぜんぶ持ってかれた」
など悲喜交々の反応が相次いでおり、笑いと強烈なインパクトを与えたようだ。