五輪ボイコット呼びかける動きも
隣国という「地の利」や価格の安いLCCの増加もあって韓国客の訪日人気は元々高く、2018年には前年比5.6%増の約754万人と過去最高を更新した。中国(約838万人)に次ぐ国別第2位で、訪日客全体の約4分の1を占める。そんな存在感のある韓国客が日本離れを起こせば、「訪日客4000万人」の実現にも影響が生じる。
政府は2020年の東京五輪・パラリンピックで訪日客のいっそうの増加を期待しているが、韓国国内ではすでに「五輪ボイコット」の呼びかけや請願活動まで始まっている。日本による輸出規制強化に対し、韓国政府は報復を宣言しており、ソウル市内では反日デモも展開されている。関係悪化を収束させるための落としどころが見えない中、訪日客の動向も不透明感を増している。