「球団が唯一心配しているのが投球数」
春、夏合わせて4度目の甲子園出場となる奥川。その実力はすでにプロのスカウトの折り紙付きで、今大会の成績によって評価が変わることはないという。プロ野球関係者が心配するのが、トーナメントを勝ち進む上での球数だ。甲子園での投球過多は毎年のように議論され、プロ注目の投手であればなおさらである。星稜は複数の投手を抱えており、投球過多の不安は少ないが、プロ関係者は心中穏やかでないという。
在京球団関係者は「奥川選手は甲子園でその力をアピールする必要のない選手。スカウトはもう十分に分かっていますから。球団が唯一心配しているのが投球数です。今回は94球で終えてくれたので、プロ関係者はみなホッとしていると思います。この秋のドラフトで1位指名する球団もあるでしょうから、関係者は気が気でないと思います」と話す。
旭川大のエース能登嵩都(3年)との投げ合いを制して夢の全国制覇へ一歩前進。プロ注目の右腕は次戦について「目標は0点。点数を取られる場面もあると思うけど、そこでの気持ちの切り替え方を大切にして、何とか粘り強く勝てればと思います」と意気込みを語った。