「大」は「大」でも別の名前がNo.1
「大輔」と名付けられた球児のほとんどが、荒木氏の名前から取ったものだといわれている。荒木氏の人気がどれほどのものだったか、この現象をみればよく分かる。甲子園で「松坂フィーバー」が巻き起こってから21年。今大会の球児の中に「大輔」は果たして何人いるのだろうか。調べたところ、今大会の「大輔」は3人だった。一字違いの「大介」を含めると「だいすけ」は計4人となる。
今大会出場するすべての球児は平成生まれで、名前も個性的なものが多く見られる。そのなかで、今大会において最も多かった名前を調べてみた。出場49校のベンチ入りメンバー882人の中で最も多かった名前は「大地」だった。98年の「大輔」には遠く及ばないが、8人の「大地」が出場している。
それぞれの選手の名前の由来は様々だろうが、スポーツ選手で「大地」といえば、1988年ソウル五輪競泳背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地氏(52)を頭に浮かべる方は多いだろう。競技は違えどスポーツ選手として大成してほしいとの願いを込めて子息に「大地」と命名した親御さんもいたのではないか。
今大会では、愛知代表の誉高の小泉純一郎選手(3年)が元首相と同姓同名で、兄の名前が小泉元首相の長男と同じ読みの「洸太郎(こうたろう)」ということで話題となった。高校球児の名前は、その世代を反映しているようで興味深いものがある。今後、「大輔」を超える名前は甲子園に誕生するのだろうか。今から楽しみである。
(J-CASTニュース編集部 木村直樹)