「表現の不自由展」脅迫FAX、なぜ捜査難しい? 市、県にも続く送り付け

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NTT東日本「匿名化は原理的には可能」

   ネット経由で匿名化されて脅迫FAXが送られてきたというのは、どういうことなのだろうか。

   NTT東日本の広報室は8月6日、匿名化は原理的には可能だとJ-CASTニュースの取材に答えた。

「弊社の地域通信ネットワークとネットの通信ネットワークとは、つながっていて行き来できます。ネットを経由してNTTのネットワークに入るものについては、そもそもの電話番号が偽装されていれば、特定が難しくなります」

   もっとも、NTT東日本のネットワーク内では、番号が非通知であっても、匿名化することはできず、番号を特定できるとしている。

   京アニの事件を思い起こさせる脅迫は、その後も止んでいない。

   名古屋市の河村たかし市長は8月5日の会見で、前日朝に市のサイト上にある市長ホットラインのフォームから、「ガソリン携行缶を持って貴様のところに明日行く」という脅迫の書き込みがあったことを明かした。市の人材育成コンプライアンス推進室に聞くと、少女像展示に対してか、撤去を求めた市長発言に対してかなど目的は分からないという。市では、当日中に愛知県警に相談した。

   また、大村県知事は5日の会見で、この日朝も脅迫文が実行委事務局のメールアドレスに送り付けられたと発表した。そこでは、住所や名前も書いてあり、「私の部下青葉真司が実行した京都アニメーションへの放火はお楽しみいただけましたでしょうか」として、日付を指定して「ガソリンを散布する」などとあった。すぐに警察に通報したとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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