「表現の不自由展」脅迫FAX、なぜ捜査難しい? 市、県にも続く送り付け

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の少女像撤去を求める脅迫のFAXが届いた問題で、実行委事務局は、愛知県警に被害届を出したことを明らかにしている。

   同時に捜査が難航しているともしたが、なぜなのだろうか。

  • 津田大介氏がツイッターで説明
    津田大介氏がツイッターで説明
  • 津田大介氏がツイッターで説明

「FAXはネット経由で匿名化されていた」

   2019年8月1日に始まった芸術祭では、企画の1つ「表現の不自由展・その後」に慰安婦を象徴する「平和の少女像」が置かれるなどして、実行委に疑問や批判の電話やメールが殺到する騒ぎになった。

   テロ予告や脅迫と受け取れるものもあって安全な運営ができなくなったと、実行委会長の大村秀章知事が3日、会見してこの企画展を中止すると発表した。京都アニメーションの放火殺人事件を思い起こさせる内容のFAXが、前日朝に展示会場に届いたことが大きかったようだ。

   そこでは、「大至急撤去しろ。さもなくば、ガソリンの携行缶持ってお邪魔する」といった脅迫文が書かれていた。実行委事務局の広報担当者にJ-CASTニュースが聞くと、住所、氏名などの差出人情報はなく、一方で京アニの事件のことも触れられていなかったという。

   ネット上では、脅迫なら警察がすぐに動かないとおかしいとの声が上がり、芸術監督の津田大介氏が3日、ツイッターでこう説明した。

「もちろん警察に届けたのですが、匿名化されてて特定できないと言われたみたいですね。大村知事が会見で述べてました」

   これに対し、抗議するためにFAXの文面を世間に公表すべきだといった指摘も出るなどして、津田氏は、4日も追加の説明を行った。

「もちろん公開する選択肢もありましたしあのFAX以外にも脅迫やテロ予告と取れるものはありましたが、それを丸々公開すると犯人や見た人を刺激して更に危険が高まるためやめた方がいいと警察に止められているんです。FAXはネット経由で匿名化されて送られていましたね。手段をよく知ってる人の犯行です」
姉妹サイト