韓国の男性アイドルグループ「防弾少年団(BTS)」のメンバーが、日本製品の不買運動に参加している――。SNS上で、こんな情報が拡散している。
一方、ファンからは反論もあり、情報の拡散元となったメディアの記事は修正されている。
記事は2500以上リツイート
ニュースサイト「レコードチャイナ」は2019年8月3日、「韓国の日本不買運動、芸能人の活躍も話題に」との記事を配信した。
記事では、韓国の芸能人の間で日本製品の不買運動が広がっていると紹介。BTSのメンバーであるジョングクさんも不買運動に賛同したとの現地報道を引用し、「やむを得ず日本を訪れることになった(歌手の)パク・ジェボムは出国の際に韓国国旗の付いた帽子を着用し、BTSのジョングクも韓服(韓国の伝統衣装)風のトップスを着用した」としている。
しかし、記事はその後修正され、「『日本不買運動に賛同したわけではないが』としつつ、アイドルグループ・BTS(防弾少年団)のジョングクが日本へ向かう際に韓服(韓国の伝統衣装)風のトップスを着用していた」と、不買運動には賛同していないと直された。引用元と見られる現地メディアの記事も、6日時点で同様の趣旨の内容となっている。
まとめサイト「ShareNewsJapan」は修正前の記事を引用し、「BTSが日本不買運動参加!やむを得ず日本を訪れることになったメンバーは韓服を着用し日本へ」との記事を4日に配信。ネット上のコメントとして「日本製品不買運動に参加しときながら日本で営業?」「反日なら何で来るの?」などを併記している。
記事は2500以上リツイートされ、BTSへの批判が相次いでいる。
「韓服」は以前から着ていた、との指摘も
一方で、日本国内のBTSファンからは「完全なるデマです」「こんなデタラメ記事許せません」との反発が少なくなく、「改良韓服を着始めたのは不買運動が起こるもっと前から」との指摘もある。
ジョングクさんが直近で来日したのは、7月6~14日とみられる。大阪、静岡での公演のためで、中央日報によれば4日午後に韓国を出国していたという。
不買運動は、日本政府が7月4日に対韓輸出規制の発表以降、起きている。