毎日新聞、「架空の少女」取材で謝罪 「今後は正確な報道を心がけます」

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   毎日新聞は2019年8月5日付の夕刊で、昨年の記事に不備があったとして、「シール販売『少女』は架空 責任者がブログで公表」とのお詫び記事を掲載した。

   同記事では、10代の少女に取材したものの、実際は「40代半ばの女性が少女になりすましていた」可能性があるとし、確認が不十分だったとしている。

  • お詫びが載った紙面
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「40代半ばの女性が少女になりすましていた」可能性

   毎日新聞紙面(東京4版)によれば、不備があったのは18年4月7日夕刊1面に掲載した「悩み伝えるシール いじめ受けた10代が販売」との記事。

   いじめを受けた経験がある10代の少女2人が、悩みや苦しみを表すためにシールを作り、ネット上で販売したことを紹介したが、1人の少女が架空の人物だった。販売責任者が19年8月5日にブログで、弁護士の調査の結果、「40代半ばの女性が少女になりすましていた」可能性があると経緯を説明し、発覚したとしている。

   18年の記事では、架空とみられる「17歳の少女」が、シールの元になったイラストをネット上で公開していた18歳の少女(いずれも当時)に声をかけ、18年2月からネット上で販売していることを伝えていた。

   おわび文によると、2人は、メールやSNS上でやりとりしていたが、直接会ったことはなかったという。また当時、毎日側が取材を試みたが、「17歳の少女」が難病を理由に電話取材を希望し、対面で会うことはできなかったとしている。

   その後、シール販売が中止され、毎日新聞は「少女」や、その「家族」とされる人物に電話などで事実確認をしていたが、この「少女」の話は虚偽であったと判断し、「確認が不十分だった」と謝罪。「今後はより一層、厳密な事実の確認に務め、正確な報道を心がけます」としている。

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