2019年8月4日放送の報道番組「サンデーモーニング」(TBS系)で、野球評論家の張本勲氏は、注目を集めていた「シェンロン」発言に関する言及は行わなかった。
また、「週刊御意見番」コーナーでは今週、メジャーリーグの話題を扱わず、張本氏も選手として出場した「レジェンドたちによる球宴」の様子を取り上げた。
高校野球めぐる発言が物議
前週7月28日の放送では、野球評論家の張本勲氏が、高校野球の大船渡・佐々木朗希投手が監督の指示で試合に出場しなかったことについて「投げさせたほうがいいに決まってるじゃない」などと発言した。その発言に対し、MLB・シカゴカブス所属のダルビッシュ有投手がツイッターで、
「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」
と投稿。5万6000リツイート以上され、「いいね」は15万を超えた。サッカー選手の長友佑都さんも反応するなど注目を集めた結果となった。
これを受け、8月3日には「週刊文春デジタル」が張本氏のインタビュー記事を投稿し、記事内で、
「男だったらあまりべらべらくだらんチンピラみたいなことしゃべらないで、ツイッターに書き込まないほうがいいよ」
と述べた。この記事に対し、ダルビッシュ有さんは、
「ずっと停滞していた日本球界を変えていくには勉強し、今までのことに疑問を感じ、新しいことを取り入れていく。その中で議論というのは外せないツール。それを黙って仕事しろとはまさに日本球界の成長を止めてきた原因って気づけないのかな?」
とツイートしていた。
張本氏も出場の「ドリームマッチ」を紹介
こうした経緯から、この日の張本氏がダルビッシュ有投手へ言及するのか、注目を集めていたが、結局、騒動に関する発言はなく、メジャーリーグの話題自体も、「週刊御意見番」コーナーで取り上げられなかった。
一方でコーナー終盤には、「レジェンドたちによる球宴『モルツ球団対ドリームヒーローズ』の一戦が行われました」と、張本氏も選手として出場した「ドリームマッチ」の話になった。そしてコーナーの最後にはラグビー日本代表の試合の話をし、そのまま終了した。
こうした流れは、単なる編成上の都合だったのか、張本氏による「無言の喝」だったのか......。ネット上では、コーナー終了後に、
「まさかのMLB試合結果情報スルー...」 「MLB の話題が一切なかったな(笑)」
といった反応のほか、
「MLBの時間をドリームマッチに回したとしか思えない」
などの憶測も出ていた。
編集部が7月14日、21日、28日放送分の「週刊御意見番」を確認したところ、メジャーリーグの日本人選手が出場した試合の結果などを紹介し、張本氏らがコメントをしていた。7月29日以降も、メジャーリーグで日本人選手が出場する試合は行われていた。