電子チケット、ライト層にどう浸透させる? SNSとの連携、エンタメ化で狙う活路

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電子チケット向けに写真の配信も

   アプリのダウンロードや事前登録、顔認証などの操作はライト層には煩雑でハードルが高いと映り、興行へのハードルを高くしてしまう。そこでplayground社のQuickTicketは、専用のアプリは無く、購入したチケットとSNSのアカウントを紐付ける仕組みとした。SNSアカウントと紐づいたことで第三者への転売も難しくしている。

   またMOALAでは、観客同士でコミュニケーションをするためのチャットツールや来場ポイント・クーポンの付加も可能である。スタンプをアーティストのサインや手形にして特別感を出すことも可能で、データを把握してコンテンツ展開に活かせるという主催者側のメリットもあるそうだ。

   例えば埼玉西武ライオンズはこのMOALAによる電子チケット化で、電子チケット購入者にその試合の特別な写真を送る「ビクトリーフォト」という特典を付けてきた。スポーツイベントならば試合の思い出が蘇るリアルな写真、アイドル系ならば可愛いアイドルのサインやイラストなど、ファンが喜ぶ特典を付けられる。

   「インスタグラムなど、SNSの使い方には慣れている」(河野氏)というライト層を、気軽に共有したくなるデジタルコンテンツで取り込むことで、さらに電子チケットをメジャーにしていく動きが続いている。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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