7pay問題、本質は「船頭不在」にあり セキュリティ専門家「最初から印象は変わらない」

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今後「『自前主義』を貫くなら...」

   問題発覚直後の対応も「まずかった」。7月4日に開いた会見では、セブン・ペイの小林強社長が2段階認証そのものを知らなかったような受け答えをした。上原氏は「あまりに準備不足でグダグダ。今はネットの普及により、仮に小さなトラブルであったとしても大きく拡散して信用失墜につながる時代です。そうした世の中の情勢も見誤っています」と話す。

   一方、8月1日の会見は「準備してあったこと以外は答えなかった。準備しすぎて、逆に誠実ではない印象を与えた」という。

「『7payに問題があった。もう終了するから安心してください』というストーリーに落ち着かせようとしていると思います。でも、果たして7payを切ったことで納得されるのか。オムニ7のセキュリティ上の安全性は本当に大丈夫なのかという記者の質問に、納得できる回答がなかった。疑問は残ります」

   同社はキャッシュレス決済サービスに「再チャレンジしたい」となおも意欲を見せていた。今後について上原氏は「『自前主義』を貫くなら、自社でシステム設計・デザインの全体を見通した判断ができる人を抱え、その人を中心にしてサービスを組み上げるべきです。それができていないから今回のように対応を含めてグダグダになったし、2段階認証をよく知らないような人が社長になる」と指摘。「7iDを各種サービスの軸にするなら、全体のシステムをデザインする人は、7iDに新たなシステムを組み込むたびにどんなリスクがあるかを判別できる人でないといけません」と話している。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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