「歴史問題」と「それ以外」を切り分ける外交政策だったが...?
文氏は、歴史問題とそれ以外を切り分ける「ツートラック外交」を標ぼうしてきたが、それを覆すかのような発言も出た。
「加害者である日本が居直って大口を叩く状況を決して座視しない」
「韓国と日本には、不幸な過去の歴史に起因する深い傷がある。しかし、両国は長い間、その傷を縫い、薬を塗って包帯を巻き、傷を癒そうと努力してきた。ところが、今になって加害者である日本が、むしろ傷をえぐるなら、国際社会の良識が決して容認しないことを直視すべきだ」
この直後に文氏は、国民に向けて
「私たちは今年、特別に3・1独立運動と臨時政府樹立100周年を記念して、新たな未来の100年を決意した」
とも呼びかけている。
韓国メディアによると、市民団体が8月3日と10日に安倍政権を批判する集会を開催予定で、8月15日には大規模な「ろうそく集会」が企画されている。文氏の発言を受けて、これらの集会で対日批判が加速する可能性が高い。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)